看護管理者として意識すべき大事なポイント

看護管理者になれば、看護師の教育や指導のほか、物品等の管理も担い、全体をマネジメントしなければなりません。中でも特に、看護師を教育して看護レベルを上げたり、コミュニケーションを図って業務をスムーズに遂行させたりすることは、なかなか難しいものです。現に「看護師が思うように動いてくれない」「連携が取れない」と嘆いている看護管理者は少なくありません。そこで以下では、看護師のマネジメントで重要なポイントを考えてみました。

まず1つ目のポイントとして言えるのは、「部下の知識やスキルを正確に把握すること」でしょう。聞き方や把握の仕方にもコツがあります。自身が何ができて、何ができないか分からない相手には、質問を細かくしていくことが大切です。できること、できないことを把握した後、その間を埋めるように教えることで、人は伸びていきます。最初からなんでもできる人はいません。「何でできないの」「なんで知らないの」というスタンスを取らないように気を付けましょう。

2つ目のポイントは「部下の得意・不得意を知る」ことでしょう。そのためにはまず、相手の知識やスキルを分析したうえで、どんなことが得意で、何が不得意なのかを聞き取ります。それにより、その人がどんな時にモチベーションを上がるのかが見えてきます。人は適材適所に配置されることで、最大限の能力を発揮するものです。得意・不得意で人の配置を考え、ときにサポートし合える形を作り、より働きやすい環境に近づけましょう。それを実現できれば、管理者としても高く評価されるようになります。