主任や看護師長といった看護管理者に任命されたなら、チームのみんなをリードしなければなりません。そんな中、「部下が言うことを聞いてくれない」と悩む事例は多く見受けられます。特に、年下の看護師は素直に指示を聞いてくれるのに、年上の看護師が反抗して従ってくれないといったケースが目立つようです。これは、どの業界でも起きやすい現象だと言われています。実際、自分よりも年下の人から指示されることを快く思わない人もいます。そのような年上の部下がいると、どう対応すればいいのか悩ましいものです。
そんな事態に巻き込まれたら、まず自分が看護管理者としてどうあるべきかを考えましょう。多くの人が、「相手が年上だから指示を出しにくい」と思いがちですが、そもそも仕事の上下関係に年齢は関係ありません。もし、部下が従わない、反抗するといったことがあれば、同じ立場にある看護管理者の誰かに相談してみましょう。とにかく、自分だけで抱え込まないことが大事です。相手のペースに巻き込まれないようにしてリーダーの威厳を保ち、役目を淡々とこなすのが理想的です。
「年下の上司の指示に従いたくない」というのは、日本人独特の考え方でもあります。ただ、だからといって特別に年上が優遇されるべき理由はどこにもありません。その価値観に押されて、弱腰になる必要はないです。とはいえ、年上の方に対する敬いの心を持つ姿勢は持っておいた方が良いです。そうやって、年上の方を刺激しない在り方を確立すれば、受け入れられやすく、立ち回りやすくなります。こうした、周囲の人の考えを踏まえた言動・行動ができれば、おのずと信頼につながるでしょう。